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■週刊ポスト様 同行取材!7月15日お見合いツアー全記録 担当吉田

CIMG9030.JPG 7月15日(土)関西空港13:10発CZ696便でハルピンへ向かった。 今回は当初、H氏、F氏と弊社社長と私の4名が訪中の予定でありましたが、 出発する数日前になり、週刊ポストの女性ルポライターのHさんから取材の申込みを頂きました。 Hさんは、南カリフォニア大学を卒業後米国で記者として活躍されていましたが、現在は拠点を日本に移されて、数点の著書も出版されている才媛です。 この度の訪中に同行取材できたら参加させて欲しいとのことで、快くお引き受けする事になりました。 弊社がどれだけ真摯に国際結婚に取り組み、どのようにしてお客様をサポートをしているか、その有りのままの姿を第3者の目から率直に見ていただければ、国際結婚を志す男性にとって勇気付けられると判断したのでした。これに9.11や天皇陛下夫妻の東南アジア歴訪を取材するなど世界を股に駆ける週刊ポスト凄腕カメラマンのO氏も同行する総勢6という意義深いものとなりました。


CIMG9029.JPG 出発日間近の取材申込みの為、エコノミークラスは満席で手配できず 2名分はビジネスクラスで漸く間に合わせる事となりました。 20分の遅れで出発、ハルピンには定時の15:10に到着、空港には日本語学院の R氏、お見合い相手のRさん、Mさんも笑顔で出迎えてくれた。 空港から一歩外へ出ると、涼しく感じたのは日本独特の 蒸し蒸しした暑さが感じられないのは大陸性の気候だからだろう。 乗用車と学校の専属車で常宿先のホテルへ向かった。 大陸の風をいっぱいに受けて葉を大きく揺らすポプラ並木を見ながら 一直線の高速道路をハルピン市内に向かって走行する。


CIMG9037.JPG  見慣れた風景なのだが日本のチマチマとしたものとは、やはりスケールが違う。 1つ1つの存在感に圧倒されそうなのだ。やがて常宿のGホテルへ到着。 ここは歴史を感じさせる落ち着いたクラシック調の瀟洒な建物で ゆったりと寛げる雰囲気をかもし出すホテルだなと利用する度に思います。 中央の4階から上が吹き抜けになっていていて 明るい陽射しが差し込んで開放的な気分を味わえるのも、また素晴らしい。 松花江を臨む白亜のホテルとしてのシチュエーションも申し分ない。 防洪記念塔が建つホテル前の広場は週末の人出に加え 世界ビール祭りの準備でごった返していました。 バドワイザー、ハルピンビールの看板が目に入る。


CIMG9037.JPG 夕食までにはまだ時間があるし、いつも利用している中国茶店へ足を運ぶことになった。 スタッフは女店員のみで、店長は端正な顔をした中国美人である。 中国人にしては珍しく愛想が良くてこちらの要望に厭な顔一つしないで応じてくれる。 こちらも甘えて「最高級のお茶!」とか無理を言って試飲させて頂く。 今回もジャスミン茶、ウーロン茶、プーアール茶などを 高級なものを選りすぐって店長のサービスで心行くまで頂いた。 ウーロン茶の馥郁とした甘くて深い仄かな香りは、 中国茶の本場だけで味わえるものかも知れない。 全員がまだ味わった事の無いウーロン茶の香りに魅了されてしまいました。


CIMG9037.JPG 中国茶の魅力に浸った後、お見合い会場となるレストランへ向かいました。。 恒例にもなっている食卓を囲んで行われるお見合い会場は、 緊張した面持ちの男性も女性も、自然にリラックス出来るし 会話も弾むのでいつも好評で今日もその様に段取りをしてありました。 2組のカップル、当社スタッフ、中国側スタッフ、 週刊ポストのスタッフ総勢12名でテーブルを囲んでのお見合いが始まった。 「こちらはHさんで・・・」と一人ずつご紹介の後、女性の紹介があり そして、ハルピンビールで乾杯!となりました。 牛肉、マトン肉、野菜類、を香辛料の効いた真っ赤なタレに 浸けて食べるのだが、ピリッとしてこれが美味。帰国してからも郷愁を誘う味である。 「美味しい」「うまい!」の連発で顔もほころびを増して、 和やかにそして笑顔での交流がはじまる。 通訳兼任の中国責任者のRさんが通訳で忙しく席の温まる暇も無い。 中国女性のHさんの飛び入り参加もあって 大いに盛り上がり10時に無事に終了したのでした。


CIMG9037.JPG その後、H氏とF氏のお見合い疲れを癒そうという事になり、 男性のみでハルビン市内で最高級と評判のサウナへ向かいました。 高級でも、日本のサウナに比べれば設備は中クラスというところ。 サウナ風呂、水風呂、温水風呂と入りマッサージ室へ。 これが凄かったぁ!最高級とはコレなんですね。 若くて美しい女性マッサージ師が2時間かけてたっぷりと 念入りに身体のコリを揉み解してくれます。 但し、笑顔や会話の無用なサービス?は当然無し、これが中国ですから。 頭、顔、首筋、肩、背中、腰、足脚、耳掃除など どんな疲れも吹っ飛びそうなマッサージでH、F両氏にも 「経験した事ない、大満足!」と大好評でホテルへ戻りました。




CIMG9037.JPG 16日(日)8:30からホテルの4階にあるレストランでバイキングで朝食を済ませ、 方正県へ出掛ける為に集合するロビーで待っていた。 すると一人の女性がH氏に是非会いたいと尋ねてきている。 良く見ると登録会員のOさんでした。 前夜のお見合いの席で今ひとつ自分のイメージにそぐわないものがあったのか H氏は悩んでいたように窺えた。R氏が機転を利かして 彼女に連絡をとってホテルに来て頂いたのである。 しなやかでスタイリッシュな肢体で、すーっと立って話をしている姿は 何とも魅力的であり、H氏との会話が既に弾んで楽しそうに見えた。 つかの間の会話もそこそこに、惜別の念にかられながら、 方正県へ出発する時間が迫りH氏は車中の人となりました。 私はこの時何か二人が赤い糸で結ばれているような運命的な出会いを感じていました。


CIMG9037.JPG ハルピンの街の中は活気に溢れ家族連れやカップルの姿が多い。 グループで踊る人、唄あり、車のクラクションなどやたらに鳴らす 中国人はバイタリティがあり、生きていく為には人目も憚らない パワーを持った民なのだとひしひしと実感する。 土埃っぽくて、喧騒の街でもある。 そして、湧いて出てくるように矢鱈に人の数が多い。日曜日のこの人波の中を 車を運転して無事故で街中を走り抜けるのは、 日本人ドライバーでは先ず無理であろう。 右と思えば左から、あるいは車の陰からひょいと 人が出てきて道路を横切ろうとする。 大袈裟に言うなら、それを避けながらゴールに辿り着く ゲームのようにも見えてきた。


CIMG9037.JPG 中国側責任者のR氏のドライビングテクニックは何時も敬服に値する。 絶対に俗に言う「アタマに来ない」し冷静極まりないのです。 何事も無かったように、スイスイとかわして走り抜けるのです。 「信号はあって無きようなもの」、中央政府は北京五輪に向けて自国の 恥にならないようにと、7項目を掲げたのをニュースで知っていました。 その中の一つが「交通信号は守ること」であり、 週末は警察官や公安が繁華街に立って、 守らない人に注意をしているとの 情報を得ていたが、だれひとり見かけませんでした。 中央政府の方針が地方まで伝わらない 中国の国土の広さ故の脆弱さを垣間見たような気がしました。 たとえ注意をしても「今まで俺は何も事故がなかったんだから、 余計なお世話だ」と反発する人がいるのは、中国人的論理なのでしょうか。


CIMG9037.JPG トイレ休をとることにして、高速道路手前のガソリンスタンドに車は入った。 以前もここを利用して、トイレの不潔さと臭いに昏倒されそうになった記憶が甦りました。 今度は4名の初経験者が居るのですが、そのうち1名は女性です。 果たせるかな、彼女は大声でわめきながら飛び出して来たのでした。気の毒には思うけれど こればかりは手の施しようが無いし、慣れて頂くしかないのです。 中国人の衛生観念の改善を待つしかしようがない。 私の子供の頃、日本でも公衆便所はこれに近いものだったし当たり前でした。 市街地の店舗は水洗ですが、一般的には日本と比較して半世紀は遅れていると思います。 ここで驚いたのはトイレではありません。中国ならではの驚愕の光景を目の当たりにしたのです。 1台のマイカーのドライバーがスタンドでナンバープレートを 外す作業をしていたのです。


CIMG9037.JPG 簡単に外せるように金具の枠にはめてあるだけのナンバープレートを 別ナンバーのプレートとドライバー1本で取り替える作業中でした。 中国側責任者のR氏に何故取り替えているかを尋ねたら、 R氏はその事情を知っていると見えて直ぐに答えました。 「あれ、付け替えているのは、警察ナンバーですよ」 「え?どうして警察ナンバーに」 「無料になるからですよ。高速道路代が」 「彼は警察官なの?」 R氏はここで彼に尋ねてから、私に振り向いてこう言いました。 「友人の警察官から借りて来たそうですよ」 「えつ!そんなのあり?」 一同!!!??? 借りる方も借りる方ですが、貸す方も貸す方ですね。 党や公安の汚職はニュースとして聞いては居ても現実を目の当たりにすると、 これが実態なのかと納得してしました。 やはり警察や、公安も腐敗しているのだろうか。


CIMG9037.JPG 中国は真摯にこの問題を解決しなければ 真の先進国の仲間入りは覚束ないであろう。 高速道路に入って片側車線が工事中の為、分離帯なしの片側 一車線しかないのに気づきました。 分離帯が無い高速道路は、危険と隣り合わせで、万一センターラインを 少しでも超えたら「あの世行き」は間違いない。 見渡す限りの広大な穀倉地帯の中を一直線に突っ走る。 薄曇りの空に俄に真っ黒な雨雲が湧き上がり 瞬く間に広い空を覆い、そして、馬の背を分ける 土砂降りとなった。 高速道路は、見る間に水溜りが出来て車が走ると 車はハンドルを取られて揺れ、跳ね飛ばされた水が視界を遮る。 高速道路に大きい水溜りがいくつも出来るのは、 安全管理意識が低いし工事全体もアバウトな証拠でもあります。


CIMG9037.JPG やがて雨のカーテンを突破して、漸く方正県の町に入る。 ここまで約180km、2時間半の行程でありました。 町中には季節の果物、すいか、もも、すももなどを売る 露天がたくさん出店してそこそこの賑わいを見せていた。 昼食の後、日本人男性と結婚した花嫁の両親に取材をする為に中国女性の実家を訪問することにした。 町を外れて無舗装の道路を暫く走る。 両側は水田が広がって水稲が青々として風になびいて日本の田園風景に似ている。 車がすれ違うには十分な広さの道路から脇道に入った。 文字通りがたがた道で大きく凹んだ箇所も多く整備はされていない。 身体が前後左右に揺れて車が土ぼこりが立てて走る。


CIMG9037.JPG わら葺き屋根に土壁、柱が傾いて今にも倒壊しそうな家もあって 「うおー」と無意味な言葉を発しながら光景を眺めて走る。 やがて、一軒の家の前で停車した。 「ほう~」と驚きの声が上がる。 「他の家とは全く違う」、正に「掃き溜めに鶴」、白亜の殿堂の前で止まった。 外壁は白のタイル貼り、レンガ造りの屋根付き門、前庭は レンガで敷き詰められていてこの辺りでは1,2を争う豪邸?であろう。 予め私たちの訪問の連絡を受けていたご両親が我々一行を快く迎え、家の中まで招き入れてくれた。 娘夫婦に子供の写真が飾ってある、アルバムも嬉しそうに 開いて見せてくれた。 農作業で真っ黒に日焼けして、しわが深く刻まれたこの笑顔が、娘が日本人と結婚して幸せな生活を送っている事を証明しているのでしょう。私たちはホッと安堵感を覚えました。実直そうで魅力的な父を物語り、喜びが身体全体に表れていたのでした。


CIMG9037.JPG ルポライターのHさんは納得したように、1つ1つ頷いては質問を繰り返していた。 収入はいかほどなのか不明だが、普段娘からの仕送りは無いそうだが、 この村の中では自慢できる立派な家を建てられて幸せなのだろう。 30分程で失礼して、村の中を散策することにした。 この村に数人もの日本人がいっぺんに現れたのは 初めてなのだろうか、食堂のような家の中から何人かが 窓越しに興味あり気にじっと視線を送っていた。 この辺りは土壁の質素な家が殆どで農民の生活が 圧政に苦しみ耐えてきた時代が長かった歴史的背景が窺える。 これから上海や北京などの都市との貧富の格差は、 益々広がっていくのだろうか。


CIMG9037.JPG ホテルに戻ると、登録に応募した女性の審査である。 1つの部屋は控え室に、後の2つは審査室と写真撮影室 として用意しました。 応募女性には、前もって日本人男性と結婚する為には資格 、条件などをクリアしないと出来ない旨を知らせてあり 条件が書かれた書類に目を通し承諾した下での面接である。 従って彼女達は、この条件にクリアした人たちでした。 私と中国側責任者のR氏が面接、ひとりひとり時間をかけて 質問し内面的な性格や結婚に対する考え方のどを次々に質問していく。 私も出来るだけ資質の高い女性を日本人男性に紹介したいと 常々心得ているので、ついつい熱が入ってタイムオーバーに なりがちなのは止むを得ませんでした。


CIMG9037.JPG 隣室では、社長が「チェーズ!」(茄子)と大きな声を発して 面接済みの女性にポーズを要求して写真撮影に集中している 様子が手に取るように伝わってきます。 日本では「チーズ!」ですが、中国では同じ発音の「茄子!」 と言うのです。 “所変れば品変る”とはよく言ったものだと思います。 面接が始まった。3名ずつが面接室に入り身上書に記入して頂く。 姓名、生年月日、学歴、家族関係などは極く当然のことですが、 弊社では、女性が国際結婚に対してどのように考え、受け止めて いるのか、女性の内面について見極める努力を惜しみません。 また、結婚後の仕送りや就労については、厳しく対処しています。


CIMG9037.JPG 問い「Tさん、あなたは結婚をして、どんな家庭を築きたいですか、あなたが努力できることは何ですか?」
答え「はい、夫に協力して温かい家庭をつくりたいです」
問い「結婚してあなたが最も大切にするのは、次のどれですか。
   日本人の夫、中国の家族、夫の家族」
答え「夫を含めた夫の家族です」
問い「結婚する為に借金はしますか、またありますか?」
答え「現在借金はありません。貯金も少しありますから」
問い「日本に来たら働きたいですか?」
答え「今も働いていますから、出来たら働きたいですが…」
問い「夫が許可しなかったらどうしますか?」
答え「…」
問い「遵守事項書にも記載されているように、日本では夫の許しがなければ、働く事ができないのです」
答え「夫の指示に従います」
問い「もしあなたが働いたら、得た収入はどうしますか?」
答え「どのように遣うか、まだ具体的には考えていません」
問い「仕送りはして欲しいですか?」
答え「私の家は生活には困っていません、だから必要はありません。
   ただ、里帰りの時は少し考えてもらえたら嬉しいです」
問い「現在、日本にあなたの友人は居ますか、居るなら何人ですか」
答え「横浜にひとり居ます」
問い「あなたはどのような性格だと思いますか」
問い「家事はできますか、料理は?」

等々、ひとりに充分時間を割いて話をするのは、容姿ばかりでなく 家庭に入ってから出来るだけ良妻賢母に近い方を日本人男性ご紹介したい との思い入れなのです。
ジョーク好きのルポライターのHさんも、ソファに腰をかけて身を乗り 出して一言一句を聞き漏らすまいと真剣な顔付きでメモっている。


CIMG9037.JPG 5時間にも及ぶ面接が終了する頃には、7時をやや回っていた。 入会面接に参加した女性は40名程で、11名が弊社の花嫁の資格に 「そぐわない」との理由でお引取りを頂いた。 何の理由もなく楽な生活を求めて応募して来る女性を、日本人男性は 決して求めていない事を明確に知って欲しい為である。 しかしながら今回は、資質(中国では素質という)に優れ、 高い意識をを持ち合わせている女性が多く集まった事を嬉しく思った。 弊社の花嫁としての意識付けが浸透してきたのだと思う。 「若くてルックスの良い女性なら嫁さんに欲しい」という時代ではなくなった。 日本人男性も地にしっかり足を着けて、将来の伴侶を選ぶべきだ。 常に夫や家族の方を向いて明るい家庭を築く努力を厭わない女性がお薦めだ。


CIMG9037.JPG 近くにダムがあるというので見に行く事にした。
木立の中を暫く走り視界が開け、ダムらしい水面が姿を現した。
規模としては小さいし、灌漑用の水量を確保する為のものだろうか。
コンクリートの堤防の下では、5~6人が魚釣りを楽しんでいる。
1人用の小型テントまで持ち込んでいる釣り人もいるが遠方から 来るのだろうか。レジャーが少ない中国では人気があるのかなとも 思う。
下方には焼肉レストランがあって、肉を焼く良い匂いを風が運んでくる。


CIMG9037.JPG 堤防の上では年老いた男が二人で私たちをずっと見ていたので、
「一緒に写真を撮りませんか?」
と声をかけてみた。
しかし二人は逃げるようにその場から立ち去って、遠くからまた 私たちを眺めている。これでは日中友好の写真は撮れないなと 冗談まじりで笑った。
遥か地平線に沈む夕日が日本の郷愁を誘うような気分にさせる。
ここで、中国側責任者である劉偉と写真を撮った。



CIMG9037.JPG 夕食は方正県名物の「鯉料理」でいこうと意見がまとまった。 インターチェンジまで戻り高速道路で約10分のレストランに着いた。 一歩店内に入ると薄暗い右手の棚にいろいろなきのこが器に入れて並べてある。 「妙な臭いの主はこれか」などと話しながら更に入ると、「トカゲ酒」 が置いてあった。3匹のトカゲが空に舞う凧のようにピンと張られて 酒の中で怪しい姿を見せていた。容器に蛇口が付いて飲めるように なっているからお客さんが飲むのだろう。 中学生位の年齢の子供5~6人が店内の中央テーブルの周りで 黙々と野菜か薬草かを選別していた。


CIMG9037.JPG 社長がその奥にある3平方メートル程度の調理場にずかずかと 入って「これが今夜の食事だよ」とギュッと鯉を右手に持って みんなに披露してくれた。
「でかいなあ」「鯉料理は日本で食べるチャンスがないからね」 「鯉こくとか、鯉のあらいくらいだね」
「ここでは炊いてね、変なスープがどろりとかかっている」
「見た目は悪いが絶妙な味があって美味しいよ」
「…・」 「うわー、すげえー」鯉がふた抱えはあるような琺瑯びきの 器に盛られて運ばれてきた。 食欲が湧くような代物にはどう見ても思えない。


CIMG9037.JPG 茶色のどろっとした汁に豆腐ときのこが入っているのは 確認できるが春雨のようなものも入っている。 誰かが手を付けるまで、互いに牽制しているようだったが ひとたび箸を運ぶと、次々に
「うまい!」
と言い出して鯉はあっという間に骨だけを残して裸になった。 残った汁はご飯にかけて頂いた。 私の田舎には「鯉の甘露煮」があって鯉を輪切りにして 甘辛くとろりとするまで煮詰める絶品郷土料理があるので 私自身の評価としては低かった。


CIMG9037.JPG ホテルへ戻った。 また3名の面接希望者がいるとの情報で会うことにした。 この中にルックスナンバーワンの美しい女性が居たのである。 女性の魅力はどこにあるのだろうか? 整った顔立ち、スタイル、全体のバランス、表情、しぐさ、 センス、話し方それに品の良さが欠かせないと思う。 Zさんは、私たち全員が見とれる程の美人でした。 「掃き溜めに鶴」ということばが日本にはあって、汚い場所に 一羽の鶴が立っていて一段とその美しさを際立たせているという 意味あいである。 彼女は正にそれを「地」でいっている感じがする。 内面はどうなのか、私は中国側責任者のR氏を通して厳しい質問を 重ねた。 結果は「合格!」社長も私もR氏はじめスタッフ全員が固唾を 飲むような気持ちであった。


CIMG9037.JPG 突然、朝ハルピンのホテルへH氏を尋ねて来たOさんが母親を伴って 待機していると情報が入った。 聞くところによると、「もう1度お目にかかりたいのでハルピンから タクシーを飛ばして来ました」という。 「すごい、わざわざお越し頂いたのですね」 「ありがとうございます」H氏は今朝後ろ髪引かれる思いで方正県へ 来たのですから、この彼女の情熱が彼の心を更に惹き付けたようだ。 娘が好意を持っている男性を見届けようと お母さんが付き添ってここまで来て下さった。 「母親は娘の鏡である」という。礼儀正しく、夫の両親の事をも気遣う きちっとした結婚観もあり、聡明であるOさんは、この母にして初めて 存在するものだと思えてならなかった。


CIMG9037.JPG 第3日はハルピンへ戻った。 この日は日本語学院を訪問することになった。 花嫁さんが日本語の勉強をする場所を 日本人男性に是非確かめておいて欲しいのである。 ハルピンの一等地にある7階建てのビルに劉氏が案内してくれた。 1階フロアには学校の2名の美人案内嬢がにこやかに迎えてくれる。 エレヴェーターで2階へ、ガラス張りの近代的な教室が通路を 挟むようにして左右に幾つかあり、日本人講師のリーディングに合わせて 真剣に音読を繰り返していた。 どの生徒の目も見学している私たちに懸命な様子がひしひしと伝わってくる。 隣の教室は、パソコンで独学が出来るようなシステムになっていて 20数台のパソコンが設置されて誰でも自由に利用できる。 ここでも数名がパソコンと向かっていた。


CIMG9037.JPG 3階へ階段を上がると、日本人講師で人気ナンバーワンのN先生 が講義中であった。
教室内はその人気振りを裏付けするようにぎっしり満員で、私たちが 廊下側で観ているのに拘わらず、誰もこちらに目を逸らすような生徒は 居なかった。 また、レストルームでは日本人講師のS先生が生徒達とテーブルを囲んでの 日本語で細かい指導をしたり、デスカッションをしていた。 「こんにちは、ご無沙汰でした」と挨拶、「熱心ですね」「いや、当たり前の ことですよ、生徒の語学の上達ぶりが嬉しいのです」 日本人の先生方の熱心な教育と指導が中国人生徒に浸透している。


CIMG9037.JPG ハルピンの生活水準を見ても生徒の学費は安くないから、中級以上の 家庭の子女や子息達であろうが、学ぼうとする姿勢には敬意を払いたくなる。 校長室を訪ねると、辛校長が大手を広げて熊崎社長を迎え、私たちを 社長室に招き入れてくださった。 辛校長とは昨年学校の職員を連れて観光旅行で日本へ来られた際に、 大阪でお会いして以来の再会であった。 社長室は大改装を加え一新されて、 目を見張るような素晴らしい調度品が設えられている。 新任の幹部R氏夫妻が同席し名刺交換の後、今後の計画や方針について話し合う。


CIMG9037.JPG また、今年6月ハルピン市で日本語学校主催の日本語弁論大会が催されて 大好評を博し、そのDVDも拝見したが、
来年以降も継続してコンクールを開催していく方針だと伺った。
その後各施設を案内して頂いたが隣接したビルも学校施設として既に手中に入れた と伺い、その急速な発展振りにただただ驚愕するばかりであった。
「今夜は、歓迎夕食会に全員をお招きします」と校長からお誘いがあり、 快く承諾して学校を後にした。


CIMG9037.JPG ご招待の食事は「松茸しゃぶしゃぶ」と確かに聞いた。 「松茸しゃぶ?」「ぜいたくやね」「食べた事ある?」「ないない、あるわけないよ」 それぞれが勝手な想像を膨らませながら、レストランへ向かう車中での会話である。 「松茸に霜降りの牛肉?」「最高やね」「松茸をこうすうーっと何枚かすくって一気に 食べる、たまらんね」「それてっさ(河豚刺し)じゃないの」 お目当てのレストランは、如何にも高級店らしい。 学校側から辛校長はじめ7名、 私たちはお客さんのH氏とOさん、 F氏とTさんのカップル 週刊ポストのHさん、Oさんを含めて 8名の招待を受けて合計15名での会食である。


CIMG9037.JPG 2つのテーブルが用意されて、辛校長の音頭でハルピンビールで歓迎の乾杯、 料理が運ばれてくる、しゃぶしゃぶ用の鍋にいろいろなキノコが入り辛味のタレを 浸けて頂く。豆腐なども入る、やがて松茸が食卓に運ばれて来た。
「?」「…」
カキ氷の上に鎮座ましましているものこそ、お目に掛かりたかった松茸チャン ではないか。松茸を縦に裂いた真っ白な凛々しいぴんと張った姿を想像していたが、 やんぬるかな冷凍ものであったのだ。 哀れにも、氷を枕にしてしなだれかかっているではないか。


CIMG9037.JPG ああ、今は夏なんだ、勝手に想像をしていたのが悪い」「冷凍物でも充分さ」 「その松茸を生で食べてみてください」とR先生。
「生で?」
日本人の私でさえ生での経験が無いし、躊躇はしたものの 折角のお勧めを断る事も礼儀に反するからと、 箸を伸ばしてタレにちょいと浸けて口に入れた。 「むーんん」ほんのり松茸の味はするが…。
もう1枚を口に運んだ。 HさんやFさんも半信半疑で生のまま食べた。 もう1つのテーブルに目をやると、社長が食べて何やら感想を語って いる様子であった。


CIMG9037.JPG 今度は鍋でしゃぶしゃぶして食べると、やはりこの方が風味も出て「らしく」なる。 大いに飲み、大いに語り大満足の食事会であった。
中国産は日本産の松茸には、独特の香りも歯ざわりも適わないと聞くが、 ましてシーズンオフであり期待するのが相手に失礼だと思った。
しかし、日本人として最も高級な食材である「松茸」料理を使って 、私たち日本人をもてなそうとご招待くださった辛校長の 温かく、深い心遣いや一層の親交を深めて頂いた ことは大変有意義であったし大いに感謝している。


CIMG9037.JPG ホテルの部屋に落ち着いて、HさんとOさんは同部屋に入り 仲睦まじく相思相愛の心を確かめ合っている。 堅い意思の基で再会を指切りで約束している。 Fさんは、Tさんの甲斐甲斐しく世話を焼くTさんに 少し戸惑いを感じているようだ。
Fさんと私が意見を交わし今後についての私の考えを話した。 初日、ホテル前の「世界ビール祭り」の設営準備を横目で見ながら お預けになった儘だった会場に足を運ぼうと意見がまとまったのは ホテルへの帰途の車中であった。


CIMG9037.JPG 時刻は18日午前0時を回っていた。
部屋で微寝むカメラマンのO氏を起こして大急ぎで会場へ行った。 会場はホテル前の広場全部と大通りから広場へ通じる道路を使って テントを数張りとテーブルと長椅子で設えられている。
もう既に閉店状態で、広場の方には人影はない。 通り方の会場へ迂回する、唐もろこしを焼いている夫婦が、中国語でアピールしてきたが、 素見してやり過ごした。 こちらでは、もうもうと煙を上げて串焼きを売っている。羊や牛、イカ、その他得体のしれないものも見える。 客は会場の片隅に若いグループが1組居るだけで、がらんとしていた。


CIMG9037.JPG 「うまそうやね」「これこれ」「これが美味いんですよ」
「なに、それ?」「虫ですよ」
「うえ!」「要らん要らん」
「△○×■#…1本!」 まさか話だけで注文するとは思ってもみなかった。 R氏が美味いと言って注文したのは、何かのさなぎであろうか。 葉巻半分程度の大きさでこげ茶色をしているのが、器の中で ごそごそと蠢いていて見ているだけで気色が悪い。 それを鷲掴みにするや、店のお兄ちゃんは次々に串へ刺していく。 刺されたさなぎは、足をむにゅむにゅ動かして… 「あー気持ちわるーっ」「ほんとに食べるの?」


CIMG9037.JPG R氏、O氏、社長、私4人が近くのテーブルに腰掛けて 先ずはビールをジョッキで乾杯、訪中の最後の労をねぎらった。 ビールの銘柄は「ハルピンビール」。 中国には世界的に有名な「青島ビール」があるし、北京には 「燕京ビール」、広州には「珠江ビール」など各地にそれぞれ その地の顔というべきビールが存在する。 20世紀初めドイツ租借地の青島でビールの製造が行われて以来、 今や中国はビールの国別消費量では世界でナンバーワンとなった。 ビールといえば、ドイツと思いがちだが、2位アメリカ、ドイツは 3位で、日本は6位である。週刊ポストのカメラマンは裸で一気飲み!


CIMG9037.JPG 因みに、一人当たりの消費量では、チェコがダントツで1位、 日本は20位、中国はずっと少なくて日本の半分以下なのだそうだ。 これも人口が13億人の成せる技なのだろう。
串焼きが運ばれてテーブルの上にドンと置かれた。 牛肉、マトン、いかのげそ、の串に混じってあるある、 一段と存在価値のあるアレの串焼きが。 R氏が「これ、これ」とすっと手を伸ばしてぱくりと食べ始めた。 「うまいねぇ」、「…」「…」「…」3人は呆気にとられて茫然自失。 「どんな味なの?」と聞く。


CIMG9037.JPG 「食べてみますか?」「いいよ、そんなの食べれないよ」と拒否。 暫く3人はR氏の食べてどんな顔をするのか、反応を確かめるが如く 様子を窺いながら眺めていた。 「俺、食べてみる…か」とカメラマンのO氏。 彼は、世界中を駆け回り世界中のありとあらゆる食文化をも 知り尽くして居るはずだ。 カメラマンは鉄砲玉が飛び交う戦場も走り回る。 チャレンジ精神は人並みではない、流石であると納得した。 そうそう、それから彼はハルピンの男達が腹を出して歩く 様子を見て憧れにも似た眼差しで「あれ、涼しそう」とも 言っていた。


CIMG9037.JPG 今夜彼は先ほどから、腹を出すどころかもろ肌脱いでハルピン人に なりきっている。なりきっているから、食べるかもしれない。 それでも、社長と私は、止めて置いたほうが身の為だよと言いたげな 不安な表情でビールを一口飲んだ。 ‘固唾を呑んで見守る’とはこういう有様を言うのだろう。 おそるおそる彼はほんの少し噛んで口に入れた。
「ムム…うまい!」
「うそ!」「どんな味なの?」と社長。
「結構いけますよ」「えーと、そうねぇ、蟹味噌みたい」 「蟹味噌……?」「・・・・あ、そう」肩の力が抜けた。蟹味噌ならば食べるが、蟹味噌の様な味の虫…は食べない。 もし食べて病気にでもなったら取り返しがつかない。 二人の健啖ぶりを横目に大いに語り、大いに笑い瞬く間に 時刻は2時を過ぎていた。


夕日.jpg 今回の訪中は、出発間際に中国国際結婚の実態を現地で探りたいとの 小学館週刊ポストからの密着取材の申込みがありました。 弊社はこの取材を躊躇することなく受け入れました。
お見合いの現場、中国人妻の実家への訪問、生活環境 登録女性の面接現場、食文化、日本語学校訪問など 全てを取材して頂きました。 それは弊社の国際結婚への取り組みが如何に真剣なものであり いかにお二人の至幸のみを願って進められているのか、 その過程を余すところ無く、包み隠さずに読者の皆様に 知悉して頂きたかったからです。
今回の訪中報告、新規女性会員の情報を見ていただき、私たちの国際結婚への取り組みをご理解頂けたら幸いです。国際結婚をお考えの方は、お気軽に担当吉田までご連絡ください。

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更新日2006年07月23日 17:55

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